時代の斜めうしろ

大家族

(2010年4月 7日 21:44)

TVで「大家族」なんてよくやつてるけれども、大抵兩親と兄弟たくさん、という構成になつてゐる。

つまり人數が多いだけの「核家族」である。

曾祖父母、祖父母、父母、子ども、孫、玄孫…といふやうに、何世代にも渡つて人數がゐるのでなければ「大家族」とはいへないのぢやないか。

いくら人數が多くても、「核家族」を「大家族」といふのは違和感がある。

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コメント(2)

ヒロ | 2010年4月12日 23:03

初めまして。時折覗いています。

この手の「大家族」番組は、核家族への対比よりは一人っ子核家族との対比軸で作っているのだと思います。「子沢山」が最も合う言葉かもしれませんが、主張としては「家族像を描く」ことなのだと思います。

あと、3世代以上同居などは伝統的家族像ですが、人数が多くなければ「大家族」という表現もまた微妙な感じがします（おかしいとまでも言えないとは思いますが）。

佐藤　俊からヒロへの返信 | 2010年4月13日 00:32

ヒロさん、こちらこそよしなに。

「一人っ子核家族との対比軸」「主張としては「家族像を描く」こと」についてはそのとほりだと思ひます。
とはいへ「大家族」と言ふとさういふ「子沢山」ばかりで、「3世代以上同居」がなぜ無いのか。「大家族」といふ言葉の本來はこちらだとぼくは感じます。

中島らもさんのエツセイで「テレビで受けるのは『ハイ』『ロウ』『スーパー』だ」といふ箇所があつて、たしか「ハイ」といふのはいはゆる「スター」や「セレブ」といつた日常の「上」にあるもの、「ロウ」は「下」の「未開」や「貧乏」、「スーパー」は日常を「超越」した「自然」や「超常現象」、といつたのが受けるのださうです。
「大家族」は「スーパー」、今の日本では珍しい子沢山、あと大抵貧乏暮らしですから「ロウ」もあつて、だからよくTVで扱ふのでせう。
しかしさうなるとなほさら「3世代以上同居」の大家族も「スーパー」だと思ふのですが、「子沢山」よりも探しづらいのでせうか。

といふかぶつちやけこの手の「家族愛」番組つて好きぢやないんですよ。よそさまの家庭覗き見してなにが樂しいんだかと。

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