時代の斜めうしろ

『シン・ゴジラ』メモ【ネタバレあり】

シン・ゴジラ今日1日で2囘見てしまつた。
— 佐藤上 (@SatoSuguru) 2016年7月30日

氣に入つた映畫は何囘も見るのだけど、シン・ゴジラは、1囘見て興奮醒めやらず、もう1囘見てしまつた。
— 佐藤上 (@SatoSuguru) 2016年7月30日

第2段階シン・ゴジラはキモ可愛い。あの姿に「何これ!?」と思つてしまひ、それで心を掴まれた。
「政治劇」として怪獸映畫が描かれるのは珍しいのではないか。オリジナルの「ゴジラ」は主人公は一般市民だし、「政府」はあくまで脇役であつた。
多段階で個體進化するシン・ゴジラは舊シリーズのヘドラを思ひ起こさせる。ゴジラは初め「科學へのアンチテーゼ」として作られたが、その後怪獸ヒーローになつてライバル怪獸と戰はされる。ヘドラはさうした“ヒーローゴジラ”へのアンチテーゼであり、またオリジナル「ゴジラ」同樣、公害から生まれた「科學へのアンチテーゼ」でもある。
ラストシーン、あれは本體が凍結してしまふ前に小型の個體が分裂しようとしてゐたのだらうか。あるいは、既に何體か逃げ出してゐる? (續編への伏線?)