『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』觀てきた。
なかなかに、衝撃的な結末であつた。
明日、2囘目を見に行くつもりなので、今日のうちに1囘目を見た感想を書いてしまはう。
2囘目を見た後ぢや書けなくなることもあるだらうから。
公開直後に「ラーメン注文したら饂飩が出てきた。旨かつた」と言ふやうな感想を見掛けたが、見た後「なるほど」、と思つた。
最初「(日曜朝)8時だョ! 全員集合」にしようかと思つたが、8時は仮面ライダータイムだつた。
仮面ライダーの「MOVIE大戦」でかう云ふ“全員集合”は見慣れてたと思つてたけど、さすがに199人とメカロボ35體は壓巻だつた。伊達に35年を積み重ねてない。
ほんとに、どこを切つても“スーパー戦隊”。ゴーカイ對ゴセイの戦隊對決と共鬪を軸に、舊作フアンにも嬉しい過去の映像も織り込みながら大集合が描かれる。
スクリーンに心から應援を送りながら、こちらも元氣をもらへた。
近所のスーパーで賣つてゐたので食べてみた。味は普通の黒糖パン。
しかし“ヤマト”で「“沖縄”黒糖味」つてのは、なにか意圖があるのか、と思つてしまふのは穿ち過ぎだらうか。
デスラーは顏を青く塗つた伊武雅刀さんだと思つてたんだが、まああれもアリか。
“はやぶさ帰還”や“ヒ素細菌”など、なかなか時期的にタイムリーな公開であつた。
公式サイト アクセル! キー! バード! 須藤元気のトリツキーさはたしかにルナに適當だけど、オカマ…嫌ひぢやないわ!
ヤクザでなくてよかつた。つふか、ヤクザつてあんな痛い目見る可能性があるのに、なんでなるんだらう?
ふつうヤクザ映畫と言つたら泥臭いもんだけど、これはたけしらしい清潔感、清涼感すらあるスタイリツシユな畫面構成。しかしやつてることは生臭い。泥臭さの中に「男」がいるヤクザ映画ぢやなく、小物同士がちまちまやってる、しかし痛さを感じる暴力。健さんや文さんの「義理と人情」とは違ふけど、「ゴッドファーザー」みたいな非情なマフイアとも違ふ。建て前と本音の陰湿な小物ばつかり。たけし演ずる下つ端の組長はともかく、関東一円をしきる大物であるはずの北村総一郎さん演ずる會長すら感情と打算で動いてゐる。
まあ「義理と人情」はヤクザの美化であつて、實際はこんなもの、といふ気がする。
逆にだからこそ感情移入できるといふか、身につまされるといふか。
しかし上映前に、「踊る大捜査線3」の豫告をやつてたんだけど北村さん出てるんだよね。劇中北村さんが出てきたところでちよつと笑つてしまつた。
それと「衣装協力」が洋服の青山で、イメージキヤラの三浦友和さんが出てるのも。
あとパンフ買つたら最後に料亭の廣告が入つてるんだけど、これつて冒頭の會食に出てくるところ? なんかかへつてイメージ惡いやうな氣が。
内容につきましては、「第9地区 アパルトヘイト」で檢策するといろいろ出てくるのでそちらを參考に。
「SF」としても「エンタテインメント」としても「政治風刺」としても傑作です。
最初映畫を見たときぱつと思ひついた「勝手邦題」ですが、どうやら「ヤラセ」らしいといふことを聞いて、ぢやあ合つてんぢやん。
「オーシャンズ」の内容については「オーシャンズ プロパガンダ」で檢策してみてください。
佐渡のコブダイ「弁慶」も取材してるので新潟市内の映畫館では「新潟の海でも撮影!」と大々的に廣告してたんだけど、1分くらゐしか寫つてねえぢやん。
「宇宙のポカホンタス」「宇宙のラスト・サムライ」でも可。インデイアンというよりはヤノマミつて感じだけど。
しかしアメリカ白人はインデイアンに對し「負ひ目」を感じてゐるのだらうか。
劇中、どんどん原住民側に感情移入してしまひ、地球人側に敵對心を持つてしまつたんだけど、間違つてないよね?
あ、ぼくらもアメリカに侵略されてゐる側だから、それでいいのか!
ストーリーは上記のとほり、侵略しにきたんだけど、原住民の娘と戀におちて、云々、といふベタな展開。でもそれでよい。この作品は3D映像を樂しむ作品なのだから、變に奇を衒ふ必要もない。型どほりでよいのである。
で肝心の映像だけど、これはさすがに素晴らしい。2Dでも十分にぐいぐい見入つてしまふ映像なのに、これが3Dなのだからたまらない。
畫面自體も、3Dが効果的になるやうに構成されてゐて、より臨場感を高めてくれる。パンフにも書いてあつたけどスクリーンが視界いつぱいになるやう劇場の前のはうで見たはうがそれこそキヤツチコピーのやうに「そこにいる」感覺がより効果的かもしれないが、後ろでも文句なく興奮できるのでご心配なく。
だからストーリーはベタでいいのである。映像で十分に入り込めてゐるのだから臺本が下手にこつてゐたらむしろ引き戻されてしまふ。
最初はさすがにメガネは煩わしかつたけどもう途中でそんなの忘れてた。
とはいへ3時間もあつてしかも3Dなので疲れることは確かです。2Dの映像よりは目と腦に負擔はかかつてると思ふ。ぼくはふだんメガネかけてないしその上頭痛持ちなものだからちよつとこめかみが痛くなつてしまつた。直後に「箸休め」で「シンケンVSゴーオン」を見たんだけど「メガネかけないで見るの樂だー」と思つちやつた。
劇場は公開1ヶ月後にも關はらずかなりいつぱいになつてたんですが、途中トイレに立つて戻つてきたとき、客席がみんなメガネなのはけつこう壮観ですよ。